矢巾産山ぶどうビネガーを使った生南部サブレ

町の村おこしから始まった事業は

25年の年月をかけて美味しいスイーツになりました。

25年前、矢巾町役場と矢巾町商工会が村おこし事業として健康食品を開発した際に原料となる山ぶどうを地元で栽培しようと町内に山ぶどう畑を開拓したのが山ぶどう作りのはじまりです。

矢巾町内の3カ所ある山ぶどう畑はいずれも町内の西部地区の山麗にあり、夏は比較的冷涼でぶどうに適した環境で生育しています。

山ぶどうの品種は、日本古来の野生種にこだわり、また、地元に自生した野生種の山ぶどうを絞り添加物は一切いれずに100％原液を使用したジュースとジャムを製造しておりましたが、収穫量に対してできるジュースが少なく、商品も高くせざるを得ない状況から山ぶどうを添加したお酢（ビネガー）にすることで、さらに商品展開を計画できるようになりました。
今回、矢巾町長からお土産で持ち運びしやすいお菓子を「山ぶどうビネガー」を使って作れないか？とご相談いただき、小松製菓と矢巾町のコラボレーションが実現いたしました。

山ぶどうは、生食のぶどうと比較すると、粒は小さいのですが、ポリフェノールやビタミンCを多く含んでおります。その山ぶどうの果汁を樽熟成して作ったビネガーにして、さらに濃縮することで酸味を飛ばし、チョコレートクリームと合わせておりますので、山ぶどうの風味は残しながら、酸味をほぼ感じないチョコレートクリームに仕上がりました。酸っぱいのが苦手な方でも美味しくお召し上がりいただけます。半生のサブレですので、しっとりとやわらかな食感で冷やしても美味しくお召し上がりいただけます。