病気が全快した後、入院・治療中にいただいたお見舞いに対しての贈り物です。贈る時期は退院後10日前後です。
「快気祝い」とは、病気やケガで入院していた人が退院した時や、自宅療養が済んだ際に、お見舞いに来てくれた方やお世話になった方にお礼と報告を兼ねたお返しをすることです。
「全快祝い」と「快気祝い」は、「病気やケガが完治している」または、「ほぼ完治している」というわずかな違いがあります。 しかし、現在では、「快気祝い」が「全快祝い」も兼ねているため、ほぼ同じ意味で使われています。
「快気内祝い」は、病状が良くなって退院はしたものの、全快でなく、通院や自宅療養が続く場合に使います。
贈る時期は、退院してから10日頃が良いとされています。退院直後の体調の回復は人それぞれですので、まずはご自身の健康を第一に考えましょう。回復次第ですが、退院後遅くとも1ヶ月以内には渡すのが良いようです。直接会える方には、感謝の言葉とともに渡し、元気になった姿を見てもらいたいですね。遠方に住んでいたり、お忙しい方へは、宅配便で送っても失礼にはあたりません。その際は、商品だけではなく、感謝の言葉を書いたメッセージカードを添えるのがマナーです。渡すタイミングは、六曜を意識する方も多いです。「快気祝い」はお祝い事で、病気は繰り返すと困るものですので、できるだけ縁起の良い日に渡したいものです。大安の日が良いのですが、相手の都合もあります。その際にも仏滅の日は避けるようにしましょう。宅配便で送る場合は、発送する日を大安に合わせればよいでしょう。
「快気祝い」は、病気やケガが治って元気になったことを祝うものですので、「二度と繰り返さない」という意味を込めて、いわゆる「消えモノ」を選ぶのが一般的で、縁起が良いとされています。洗剤や、石鹸、ボディソープなどは、病気もケガも「キレイに水に流す」という事で、「快気祝い」にはピッタリです。誰でも毎日使うものです。おしゃれで品質の良いものを贈るとさらに喜んでもらえそうですね。
食べてなくなる食品類も人気です。上質なお菓子の詰合せや、フルーツを使った色鮮やかなスイーツが多く選ばれています。個包装されたお菓子の詰め合わせは、保存も効きますし、分けやすいので、職場の方への贈り物としておすすめです。
「快気祝い」としてふさわしくない物もあります。病気を連想する、パジャマやシーツ、鉢植えの花や植物も「根付く」=「寝付く」と連想されるのでNGです。その他、生ものや汁物を避けるべきと言われることもあります。現金や商品券も相手によって失礼にあたる場合がありますので、避けた方がいいかもしれません。
何を贈ればいいのか迷ったり、品物を選ぶ時間が取れなかったりする場合は、カタログギフトを利用するのもおすすめです。体調と相談しながら、無理のないように進め、感謝の気持ちを伝えましょう。
「快気祝い」の相場は、いただいたお見舞い品の半分から3分の1程度が一般的です。現金でもらった方はもちろん、品物を贈ってくれた方についてもおよその金額を予想して、贈り物を用意します。お世話になった方だからといって、あまりに高価な物を贈ってしまうと、相手の方に気を遣わせてしまいます。お礼のお手紙を添えて、感謝の気持ちを伝えましょう。病気やケガの治療に役立てて欲しいという相手の気持ちが無駄にならないようにしたいですね。
「快気祝い」には、のしをつけます。のしのつけ方には決まりがありますので、気をつけましょう。 のしの上部の表書きは、通院や自宅療養が必要ない場合は、「快気祝」「全快祝」「御礼」とし、通院や自宅療養が続く場合は、「快気内祝」「御見舞御礼」などとします。 のしの下部には送り主の名前を書きます。姓だけを入れるのが一般的ですが、フルネームでも構いません。
「快気祝い」につけるのしは、水引にも注意しましょう。お祝い事の水引は、「蝶結び」と「結び切り」の2種類があります。「蝶結び」は何度あっても嬉しいお祝い事に使います。「結び切り」は繰り返して欲しくないお祝い事の時に使います。病気やケガは一度きり、繰り返して欲しくないことですので、「快気祝い」の水引は「結び切り」を使います。
贈り物と一緒にメッセージを添えるとより感謝の気持ちが伝わります。まずは心配をかけてしまったお詫びの言葉からはじめ、お見舞いに来ていただいたお礼と感謝の気持ちを記します。パソコンなどで手軽に印刷できるようになりましたが、出来るだけ手書きで書くことをおすすめします。その方が温かさが増し、「ありがとうございます」という気持ちが伝わることでしょう。
種類:紅白結び切り
表書き:快気祝、全快祝、快気内祝、御見舞御礼 など
名入:快復した本人
メッセージカードをお付けできます。ご希望の場合は、ご注文の際に備考欄にてご指示ください。
例文1:先日は、お忙しい中お見舞いをいただきましてありがとうございました。ご心配をおかけいたしましたが、無事退院いたしました。ささやかですが、心ばかりの品をお届けしますので、どうぞご笑納くださいませ。
例文2:先日は、心温まるお見舞いをいただきまして、ありがとうございました。おかげさまで、快方に向かっております。心ばかりですが、感謝の気持ちです。
手提げ袋をお付けできます。ご希望の場合は、こちらからお選びください。