旧居のご近所の方にはお世話になったお礼に、新居のご近所の方へは ごあいさつに添える贈り物です。贈る時期は、引越当日がいいでしょう。
引越し挨拶の粗品・手土産の相場は、ご近所の方へは、500~1,000円程度です。あまり高価なものを渡すと、「何かお返しをしなければいけないかな」と相手に気を遣わせてしまい、本来の挨拶の意味がなくなってしまいます。
大家さんや、管理人の方へは、お世話になることも多いので、ご近所の方よりは少し高めの、1,500~3,000円程度が良いでしょう。
引越し挨拶の粗品・手土産におすすめなのは、形の残らない消耗品や、いくらあっても困らないもの、日持ちするもの、好き嫌いが分かれにくいものです。
お菓子や、タオル、洗剤、ティッシュペーパーなどを選ぶ方が多いようです。お菓子の中でも、クッキーが人気です。日持ちがして、数の調整もでき、苦手な人が少ないことが選ばれる理由のようです。タオルや洗剤も、毎日使うものですので、定番の粗品・手土産です。日常生活で使う消耗品は、相手の好みに左右されないため、選ばれることが多いようです。その他、地域指定のゴミ袋や、入浴剤、お米やそば、ギフトカードなどもおすすめです。
ご近所の方で、それぞれ違うものを贈ると、思わぬトラブルになることもありますので、大家さんや、管理人の方などを除き、全員同じものを贈るようにしましょう。
お菓子や、タオルは、百貨店やデパートで購入している人が多いです。それ以外は、スーパーや薬局など、それぞれ購入しやすい場所で買っているようです。最近は、ネット通販で購入する方も増えました。ギフト用のラッピングをしてくれたり、のしをつけてくれたり、便利な所が理由です。
旧居でお世話になった方への挨拶は、引越しの1週間前から前日までがおすすめです。引越し当日だと、バタバタしてタイミングを逃したり、不在できちんとあいさつをしないままという場合も考えられます。何日の何時頃から引越し作業が始まるということも伝えておくことが大切です。「立つ鳥跡を濁さず。」きちんと挨拶をして引越をしましょう。
新居での引越し挨拶は、引越しが完了してからなるべく早く、遅くとも1週間ぐらいまでには済ませたいものです。もし、引越し前に新居に行くことがあれば、その時に挨拶を済ませるのも良いでしょう。
旧居・新居、いずれの場合も、時間帯は午前10時~午後6時頃までが良いとされています。在宅の可能性が高く、相手にも迷惑をかけにくい時間帯です。土曜日や、日曜日、祝日がおすすめです。仕事で帰りが遅いような場合は、遅くとも午後8時頃までに伺い、「夜分遅くすみません。」の一言も忘れずに。何度か訪問しても不在の場合は、メッセージカードに一言添えて、ドアノブに掛けたり、ポストに投函しましょう。
引越しの挨拶は、一戸建てか、マンション・アパートによって範囲少し異なります。
一戸建ての場合、昔から言われているのは「向こう三軒、両隣」というものです。自分の家と向かい合っている家3軒と、両隣の家2軒です。後ろ側に家がある場合は、後ろ側3軒に挨拶をすれば問題ないと言われています。後ろ側に家がなかったり、隣がマンションだったりする場合は無理に挨拶する必要はありません。
マンションやアパートの場合は、両隣と真上、真下の部屋、大家さんや管理人の方への挨拶が一般的です。アパートなどで世帯数が少ない場合は、入居する全ての部屋の方に挨拶しても良いでしょう。
防犯の面から、女性の一人暮らしの場合は、引越しの挨拶をしない人が増えています。また、出入りの激しい単身者向けのアパートなどでも、引越しの挨拶をしない場合が多いようです。引越し先の物件がどういう特徴なのか、事前に確認しておき、状況に応じて挨拶まわりをするようにしましょう。
引越しの挨拶の粗品・手土産には、熨斗を掛けるのが一般的です。水引は、紅白の蝶結びです。新居での挨拶の場合は、上段には「御挨拶」または「粗品」と記入します。下段には名前を書きますが、引越しの挨拶の場合には、名字のみが一般的です。旧居での挨拶の場合は、水引の上段に「御礼」または「粗品」と記入します。下段の名前は、新居での挨拶と同じで、名字のみを書きます。のしの掛け方は、包装紙などの上から掛ける「外のし」が多いようです。
種類:紅白蝶結び
表書き:御挨拶、御礼、粗品 など
名入:贈り主の名字
メッセージカードをお付けできます。ご希望の場合は、ご注文の際に備考欄にてご指示ください。
例:この度引っ越してきた○○です。これからお世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。
手提げ袋をお付けできます。ご希望の場合は、こちらからお選びください。